*2017* 物語の中のお庭 
sola og planta のお客様へ

10年目に入りました。長年ご支援いただきましたお客様の皆様、誠にありがとうございます。

ソーラオプランタは両親のやっている小笠原種苗店の一角を改装してスタートしました。毎年少しずつ様子を伺いながら、私の夢の世界を実現させてきた空間です。ハーブやハーブに合うナチュラルな草花、そのお花たちが可愛く見えるような鉢や雑貨、園芸する時間が楽しくなるような園芸用品、そしてハーブティーの販売。というように少しづつ広がってきました。

ハーブとお花のある空間、ナチュラルな暮らし方、自然のリズムに合わせて過ごす生き方。そういう暮らし方を大切にしていきたいと思っています。

万人受けするようなお店ではありませんし、植物の事ばかり優先して、お客様にはご不便ばかりおかけしているかと思いますが、それでも毎年、毎年通って下さるお客様方や、この世界観に共感して下さる方々に、ハーブやお花を通して、幸せな気分になってもらえるように、心も体も健やかに生きられるように、自由で楽しい暮らし方が出来るように。そんなお手伝いが少しでもできたら嬉しいなと思っています。

お店屋さんという言葉に、いつも違和感を感じていましたが、最近その答えが出ました。ソーラ・オ・プランタはお店屋さんというよりは ハーブやお花のある暮らしを実践しているハーバリストの作業小屋という感覚が近いかもしれません。ですから、毎日、毎日、日常生活の様な植物のお世話をする作業をしながら、皆様のお越しをお待ちしております(笑)

ただ、ここ数年、種苗店としての役割も意識するようになりました。今のガーデニングはどんどん育てない園芸に向かっているように感じます。日々の暮らしが忙しいので、簡単に手軽に、あまり世話をしなくても生きているものへ、インテリアの一部として、そういうものに癒されたい。少しでもガーデニングを身近に感じてもらえるようにと考えられる商品は自然の形からどんどん離れていってしまっているように感じます。初めはそれでもいいではないか?園芸に興味のない人にも。という考え方はもちろん大切かもしれませんが、こういうモノだと思っている人は本当のお花やハーブの事は分からないままの様な気がします。

野菜はどうやってできているのか、ハーブはどんな風に育つのか、お花はいつ咲くのか。あたりまえの植物の姿、そして、植物の栽培方法を伝えていきたいなと、いつも思います。

無農薬栽培や有機栽培、人間が手を加えない自然な栽培など、少しずつお客様たちの意識が変化してきているのを感じます。そういう農業をやっていきたいと思っている農家さんや、家庭菜園の方々がタネを選ぶ時に 固定種、F1種、種子消毒されている、無消毒、有機種子、と様々なタネの中から欲しいタネを選択できるように、タネを蒔く時期によって品種も変わりますので、丁寧に、やり取りしながら買う事が出来るような。そういう事が出来るのもタネ屋の役割かと思っています。

今年は有機種子も今まで以上に仕入れてみました。ハーブもタネから簡単に栽培できるものがたくさんあります。レタスやラディッシュなんかのお野菜も植木鉢やプランターで簡単に育てることが出来ます。初心者の方も、もっともっと、楽しんで野菜やハーブを育てることが出来るように。そして、自分たちで作ったものを食べる楽しさをぜひ、味わってみてください。

今年の全体的なテーマは”物語の中のお庭”です。ピーターラビットの菜園のような、不思議の国のアリスの森のような、ムーミン谷の花畑のような、花の妖精たちの隠れていそうなお庭のような。ナチュラルで可愛いお花をたくさん仕入れてみました。どちらかというと、ホワイトや、グリーン、ブルー、曖昧な色味のお花が多くなっているかもしれません(笑)

大きいお庭も小さなお庭も、ベランダのプランターでも、想像力が広がって、楽しい気持ちになるような。そんなお花や、植木鉢や、園芸雑貨をたくさん仕入れておきました。皆さんの心が広がるような、ウキウキして楽しくなるようなお花に出会ったら、ぜひお庭や鉢に植えてみてください。

それでは今年もどうぞよろしくお願いいたします。


みなさまにも  happy が たくさん たくさん 訪れますように!

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